スキンケアの知識がない10代の頃はニキビ対策でも失敗しがち。
ここでは、よかれと思ってやっていたニキビケアの間違った方法と、改善のきっかけとなった、医師に教わった対策について取り上げます。
思春期ニキビでつらかった中学時代
10代の思春期ど真ん中の中学生時代。
私は、いつも思春期ニキビに悩んでいました。いつも肌はテカテカして赤みを帯びていました。人からどう見られているか一番気になるお年頃、見た目は清潔感がなく、前髪もワックスを付けたかのようにベタベタしていました。
そのため、おでこはニキビだらけ。60分の授業が終わるごとに油とり紙で一生懸命拭いてケアしていましたが、脂がどこから出てくるのか、何で顔だけテカテカするのか不思議でした。
1つ2つのニキビであれば、集中的に薬を塗れば改善できるかもしれません。しかし、1つ2つではないのです!広範囲に広がる小さな赤ニキビ。食い止められない。もはや食い止め方がわからない!鏡を見ると何故か増えているのです。
早く治る気がして無駄に触ってしまう。恥ずかしくて、人に堂々と顔を向けられない。
綺麗な肌の人が羨ましい。
私も楽しい中学時代を謳歌したいのに…ニキビのせいで悔しい中学時代を過ごしていました。
医師の指摘で初めて知った思春期ニキビ対策
あまりにもニキビに思い悩み、ついに化粧品(ファンデーション)を購入しました。
塗らなければ学校に行けない。でも厳しい学校だったため、塗れないことも。それなら学校へは行きたくないと、引きこもりがちになっていた私を見かね、親が皮膚科の受診に同行してくれました。
そこで、皮膚科の先生に自分の症状や悩みを伝えました。
先生はこのように言いました。
「今のニキビは思春期特有の脂性肌によるもの。上手にケアを続ければ少しずつ改善する」、と。
そのときに得た知識をまとめると、次のようになります。
皮脂が増えることでできる思春期ニキビ
思春期ニキビの原因となるのは、成長ホルモンと呼ばれるホルモンの影響が大きいこと。
思春期にはホルモンバランスが不安定になるため、男女に関係なく男性ホルモンが増える。男性ホルモンが増えると皮脂の分泌が盛んになり、顔は油っこくなり、毛穴に皮脂が溜まりやすくなる。
その皮脂が毛穴に溜まり、ニキビが発生してしまう。思春期に皮脂が増えるのは自然なこと。思春期ニキビは、ホルモンが安定してくると自然に治ってくることが多い。
油取り紙の使い過ぎに注意
肌のテカリが気になり、油取り紙で常に肌の油を取ると、肌は乾燥してしまい保湿しようと余計に皮脂を分泌してしまいます。
良いと思って行う行為が皮脂の分泌を盛んにさせてしまいます。ティッシュなどで軽く拭き取るくらいにすると良い。
洗顔は優しく行う。エタノール入りの化粧水は揮発性が強く、水分を蒸発させて肌のバリア機能を低下させることがあるので注意。
やっぱりジャンクフードはNG?
油の多い食事に偏りすぎないように、野菜を取り入れたバランスの良い食事を心がけること。
肌の再生に必要なビタミンAやビタミンC、抗酸化力のあるビタミンEといった大切な栄養素を多く取り入れること。
ジャンクフードはやっぱり良くないようです。(これくらいの年代だと、なぜかむしょうに食べたくなるんですよね…)
皮膚科の受診をきっかけにニキビは改善へ
皮膚科を受診したことで、何をやるべきか、何をやってはいかないかが明確になり、迷わずにケアを続けることができました。そして、少しずつではありますが、顔中にできていたニキビも改善していきました。
私がしたことは、自分のニキビの原因となっている脂性肌への対策。
皮脂はハンカチやティッシュで拭き取りました。多少の皮脂は我慢し、バリア機能を失い過ぎないように取りすぎには注意しました。
また、食生活を改めました。カロリーが高いものが大好きでジャンクフードや揚げ物を好んで食べていましたが、母の協力で野菜やビタミンの多い食事に切り替えました。
思春期ニキビはホルモンの状態が大きく関係すると聞き、時間が過ぎれば良くなると、気長に向き合っていく気持ちになれたのも大きかったと思います。
ファンデーションは薄塗りにして、毛穴の汚れは泡で洗い、指でゴシゴシ洗うのはやめました。肌を優しく扱うことを心がけました。
それまで、ニキビができるとすぐに触り、ポッコリ盛り上がったニキビを潰して目立たなくなるようにしていました。なかなか潰れないとやけになり、出血さえも気にせず戦っていました…。
もちろん、これらはすべて間違った努力だったのです。そのことを知ることができて本当によかったです。
思春期ニキビは10代の一時期だけ我慢すればよいこと。多くの場合、この年代特有のホルモンのバランスが原因だからです。
間違ったケアで作ってしまったニキビ跡は完全には消えませんでしたが、中学を卒業する頃には、新しいニキビができなくなりました。
まずは、ニキビができる原因と、ケアについての正しい情報を得ることがとても重要だと感じています。
あのまま自己流のケアを続けていたら、取り返しのつかない肌になっていたのではないかと思うと怖いです。